ハローワークと転職サイトの違い。保育士の転職にはどちらがいいか徹底比較!

ハローワークと転職サイトの違い。保育士の転職にはどちらがいいか徹底比較!

保育士の転職を手助けをしてくれる、ハローワークと転職サイト。

転職活動中の方なら、1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

私が転職活動を行った時にも、ハローワークと転職サイト、2つのサービスを利用しました。

どちらも転職活動をサポートしてくれる便利なものですが、保育士の転職にはどちらがいいのか

今回は実際に2つのサービスを利用してみた私が、それぞれの良かったことと悪かったことを比較して紹介します。

ハローワークと転職サイトの違いとは

ハローワークと転職サイトの違い

ハローワークと転職サイトは、転職の手助けをしてくれるありがたいサービス。

まずは2つのサービスの違いを説明します。

ハローワークとは

ハローワークの正式名称は「公共職業安定所」。主に行っている業務は、職業紹介事業です。

国が運営しているので、転職サイトを含む民間の職業紹介事業者とは区別されます。

ハローワークの主な業務は、人材を探している企業に対して、仕事を探している求職者を紹介すること。

就職困難者を支援する、セーフティネットとしての役割も担っています。

職業紹介とは、仕事を求めている「求職者」と人材を求めている「求人者(事業主)」からそれぞれ求職と求人の申込みを受け、求職者と求人者の間に雇用関係(労働契約)が成立するようにあっせんすることをいいます。

職業紹介を通して、労働力の需要と供給をマッチさせることが、ハローワークの基本的な業務です。

引用:独立行政法人 労働政策研究・研修機構

求職者の利用は無料で、人材を求める企業側の利用も無料なのが大きな特徴です。

転職サイトとは

転職サイトとは、各企業が運営している業界に特化した求人を扱うサイトのことです。

ハローワークと同じく、主な業務内容は職業紹介事業ですが、国が運営しているのではなく、民間のNPO法人や株式会社が運営をしています。

保育士専門の転職サイトでは、保育士の求人だけを扱っています

求職者の条件に合わせて、転職サイトがおすすめの求人を紹介してくれます。

保育士専門の転職サイトは紹介予定派遣事業も行っていることが多く、派遣社員として保育士の仕事をしたい場合にも利用できます。

「転職サイト」という名称なだけあり、インターネット上やSNSで転職活動を行う事ができるので、ハローワークのようにわざわざ出向くことなく、スマホひとつで完結できるようになっています。

サービス内容の違い

ハローワークも転職サイトも、就職をあっせんする以外に様々なサービスを行っています。

サービス内容にはどのような違いがあるのでしょうか。

ハローワークのサービス

ハローワークでは退職した後にもらえる雇用保険や失業給付金、助成金などの支給を行っています。
退職した後に転職を考え、失業給付金をもらう場合には必ずお世話になるサービスです。

他にもハローワークでは就職訓練が受講でき、新たなスキルを身に着ける機会を設けています。

保育士としてスキルアップがしたいのであれば、専門的な職業訓練はないものの、パソコンのスキルを伸ばす職業訓練があります。

パソコン業務は保育士でも必ず行う業務
スキルアップしたい保育士にはおすすめです。

転職サイトのサービス

転職サイトでは、登録者の条件に合った求人内容を紹介してくれます。

求人の紹介は電話でのあっせん、対面やメールなど多種多様。
求職者の都合に合わせて時間を設けてくれます。

転職サイトによっては、転職エージェントと呼ばれる担当者が付きます。
面接や見学のアポ取り、求人内容の条件交渉などを行ってくれる事も。

実際に私が利用した転職サイトは、エージェントが面接のアポを取ってくれた上、面接にも同行してくれました。

転職活動は孤独な戦いのように感じますが、一緒に親身になって探してくれる存在が近くにいるのは非常に心強かったです。

ハローワークの良い点

ハローワークの良い点

ハローワークというとどこか近寄りにくく、求人を見つけるまでに時間がかかりそうなイメージですが、ハローワークにはどんな良い点があるのでしょうか。

職員がその場でアポ取りはしてくれる

ハローワークでは、求職申込書を記入すると求職者登録ができます。

その後ハローワーク内にあるパソコンで求人を検索し、興味のある求人を印刷し受付に提出します。

ハローワークでは求人を見つけて受付に提出し、応募をする前にハローワークのカウンセラーと1対1で話し合いをします。

応募企業の内情や仕事の適性の話。今後の段取り等をカウンセラーの方が説明してくれます。
何か聞きたいことがあればこの段階で質問を受け付けてくれますよ。

話し合いが終わり、双方が納得すると、企業に応募出来るようになります。

応募するためにはハローワークから紹介状をもらい、書類選考にうつる…という流れです。

職員はアポ取りまでは行ってくれますが、そこから先の面接の段取り決めなどは自分で行わなければなりません。

ジョブカードによるキャリアプランが作成できる

ジョブカードは、正社員の経験がない、もしくは経験が少ない求職者のために厚生労働省が考えた制度です。

ジョブカードには、アルバイトやボランティア等の経験や学習歴、職業訓練経験、免許・資格などを書きこみます。

ジョブカードを利用するメリットは以下の4つ。

  • ・現在の自分の適性や能力・スキルに関する強みや課題点を発見でき、能力向上に役立つ。
  • ・職務経歴や能力がわかりやすくまとまる。
  • ・希望企業へのアピールに使える。
  • ・在学中に行ったアルバイトやボランティアもジョブカードに記載できるため、アピールができる。

自分の過去を改めて振り返りながらジョブカードを作成することで、自分の能力や職業意識を整理できるようになっています。

求職者・企業側ともに利用するコストがかからない

ハローワークは国営の職業紹介所だけあって、どのサービスも完全無料です。

求職者はもちろん、企業側がお金を払って掲載してもらう転職サイトとは違い、企業側も無料です。

そのため求人に資金を割けない中小企業や地元企業も求人を掲載しやすくなります。
転職サイトでは掲載されていない企業も、ハローワークでは多数見つけられるのです。

しかし半面、無料なので経営難の企業も掲載できるデメリットも。

ハローワークには掲載に対する制限がないので、求人を見てその企業が良いか悪いかは求職者がしっかりと見極める必要があります

私がハローワークを使わなかった理由

私がハローワークを使わなかった理由

私自身実際にハローワークと転職サイトの二つを利用しましたが、結果として私はハローワークを使わずに転職サイトを利用して転職しました。

転職サイトを利用した理由は、ハローワークがあまり良くなかったからです。

私にとってハローワークが良くなかった理由は5つ。
詳しく紹介します。

ハローワークに行く手間や開庁時間が合わない

ハローワークは各都道府県に設置されていますが、必ずしも家から近いとは限りません。

私の住んでいる県のハローワークは市内に数か所あったため、他の自治体にしてみれば数は多いのでしょう。

ですが行くまでに電車とバスを利用しなければならず、交通費も時間もバカになりません。

公共の職業紹介所なので開庁時間も短く、平日は8:30から17:00まで。
土日祝は閉庁。

働きながら利用できる時間帯ではありませんでした。

お昼になると職員が昼休憩に入って、窓口が手薄になります。
時間がかかるのもストレスに感じました。

実態がわからない企業が多く、有名なブラック企業も載っていた

ハローワークでも保育園の求人はありましたが、求人内容が衝撃的なものもありました。

自分の保育園もブラックだとは思っていましたが、それ以上に給料が安く、休みもないブラックな保育園も多々。

保育士として働いていれば一度は耳にしたことがある、あまり良い噂を聞かない保育園の求人も普通にありました

保育士の求人が少なく、更新頻度も少ない

ハローワークにある保育士の求人は、転職サイトに掲載されている求人数に比べれば微々たるもの。

同じ運営母体の系列保育園の求人が何行にもわたって掲載され、一見量はあっても内容は一緒…ということも。

良さそうな求人を見つけて受付けに持って行っても、締め切った後だったこともありました。

数か月後に利用した時その求人がまだ残っているほど、更新頻度も少なかったです。

保育士の求人が少ないうえにハローワークが混んでいて、求人を探すパソコンがいつまでたっても利用できず、時間の無駄…

そんな事もしょっちゅうでした。

職員によって質に雲泥の差が

ハローワークでは残念ながら良い求人に巡り合えなかったので、カウンセラーとの面談をしたことはないのですが、見ている限り職員によって質に差がありました

求職者のために親身になって対応している職員もいれば、淡々と事務的に進める人。

中にはハローワークに掲載されている内容と違う求人の保育園に就職してしまい、数か月で辞めたという利用者もいました。

良い職員に当たるかは運しだい。

それならば専門的な知識を持った転職サイトのエージェントを利用した方がはるかに良い求人を探してくれます。

職員に保育業界の理解がない

ハローワークには、保育士以外の求人が多くあります。

そのためハローワークの職員は保育業界の事は全く理解がなく、知識もありません。

私は性格柄ヨコミネ式の保育園へは就職したくなかったので、「この求人の保育園の保育理念とかはわかりますか?」と職員に尋ねても「保育理念ってなんですか?」という返答しか返ってきませんでした。

「事務員より給料高いじゃない」と、どう考えても給料の低い求人を渡されたことも。

その点利用した転職サイトは、保育内容も把握し、自分の条件に合わない保育園の求人は紹介されることがなかったので、とてもスムーズに進めることができました。

保育士の転職は、ハローワークより転職サイトのほうが便利

保育士の転職は、ハローワークより転職サイトのほうが便利

ハローワークにも良かった部分はありましたが、私は結果として転職サイトを利用しました。

保育士の転職は時間的な面でも精神的な面でも、転職サイトを使う方がダントツに便利。

転職サイトを利用する一番のメリットは、なんといってもエージェントに丸投げできること。

良い求人の保育園の面接をエージェントが取り付けてくれます。

働きながら転職先を探すにあたって、1から情報収集をし、見学の予約をとるのは至難の業。

転職サイトを利用すれば、条件に合った求人だけを紹介してくれる上、気になる求人内容の保育園の見学のアポなどは転職サイト側が取り付けてくれます。

見学時間も、通常午前中しか受け付けてくれないところを特別に早番上がりの夕方にしてもらったり、土曜日に設定してくれたりと優遇してもらえました。

私がストレスなく転職活動を行えたのは、転職サイトのおかげだと思っています。

まとめ

ハローワーク転職サイト

保育士の転職を考えた時、どちらを利用しようか悩むこともあるかと思います。

ですが実際に2つのサービスを利用してみてわかったことは、サービスの内容にはかなりの差があるということ。

保育士の転職は時間も労力も使います。
転職サイトを利用して時間を有効活用する事は、就職先を見つける近道。

転職を考えている保育士のみなさんのお役にたてれば嬉しいです。

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