保育士の月収の手取りはいくら?保育園によって差がある、給与の実態

保育士の月収の手取りはいくら?

こんにちは!現役保育士のayaです。

仕事量と責任の重さを考えると、給与水準が低いと言われる保育士の仕事。

自分が働いている、もしくは働く予定の保育園が、保育士の平均月収よりも高いのか低いのか気になる方は多いのでは?

私は手取り14万円の園を転職し、現在手取り17,5万円の保育園で働いています。

実際に他の保育士はいくらもらっているのでしょうか?

今回は私の月収を紹介しながら、保育士の月収・収入について調べた結果を紹介します。

私の現在の手取り額は、月収17万円

手取りはいくら?
求人票に記載されている月収からは、住民税、健康保険、厚生年金保険、雇用保険、所得税が毎月必ず引かれます。

これらの税金や保険料は収入や住んでいる地域によっても異なりますが、月収の15~17%が相場

保育士の平均月収21.6万円から計算すると、18万円になりますね。
ここから毎月決まった給食費や会費が引かれる場合もあります。

私が働いていた園を比較してみましょう。

初めに働いていた園現在の園
月収18.5万円21万円
引かれるもの税金や保険料、会費と給食費で合計4,5万円税金と保険料のみ
手取り14万円17,5万円

初めに働いていた保育園は、月収が18.5万円でしたが、税金や保険料。会費が月4000円、給食費6000円引かれ、手取り14万円でした。

現在働いている保育園は、月収約21万円で給食費や会費はないので手取りは約17.5万円です。

保育士の初任給は、月収17万円~19万円が平均

まとめ

保育士の初任給の具体的な平均は発表されていません。

しかし実際に保育士の求人を見ていると、新卒者の月収はだいたい17万円から19万円です。

私が短大を卒業して就職した園での初任給は、18.5万円でした。

ここからもろもろ引かれて手取りは14万円ほどですが、保育士の初任給としては妥当な額だと思います。

ただ私立保育園の場合は昇給額が低いので、将来を見据えた時には初任給に加えて昇給率も確認しておくと良いでしょう。

保育士の平均月収はいくら?

給料が安いと言われる保育士ですが、平均的な収入はいくらなのでしょうか?

実際のデータを見てみましょう!

  • 保育士の平均給与月額は、21.6万円
  • 年間平均賞与は、73.3万円
  • 平均年収は、332.5万円

参考:厚生労働省 平成26年賃金構造基本統計調査

データだけ見ると「え!こんなにもらってるわけない!」と感じます。

なぜこんな結果なのか?

それは、このデータが全ての年齢の保育士収入の平均であるからだと考えられます。

注意
保育士の平均年齢は34.8歳で、勤続年数は7.6年です。
勤続年数15年50歳の保育士の月収も勤続年数2年22歳の保育士の月収も、このデータでは全て含めて計算されているのです。

年齢が若く勤続年数が短い保育士の場合であれば、この平均に届くわけがありません。

国のデータですが、あてにならない統計ですね…。

また他にも以下の理由も考えられます。

  • 全ての都道府県で働く保育士の平均である
  • 私立保育園と公立保育園に勤める両方の保育士の平均である

保育士の給料は都道府県によって差があります。

さらに私立か公立か、でも変わってくるのです。

それぞれ詳しく説明します。

都道府県によっても異なる

各都道府県によって、保育士の収入は異なります。保育士の平均年収の最高と最低の例がこちらです。

  • 1番高い県:和歌山県 382万円
  • 1番低い県:佐賀県 220万円
  • 参考:東京都 369万円

参考:[pdf]厚生労働省 平成27年保育士等確保対策対策検討会 保育士等に関する関係資料

和歌山県と佐賀県を比べると、なんと162万円も違うようです。

東京都は369万円で保育士の平均年収を上回っていますが、隣の埼玉県では308万円と下回っています。

公立保育園か私立保育園

同じ保育園でも、私立と公立では保育士の収入にかなり差があります。

その違いは運営母体の差が原因と言えるでしょう。

公立保育園と私立保育園を、運営母体の面でそれぞれ比較したグラフがこちらです。

公立保育園私立保育園
運営元市や町などの自治体社会福祉法人や株式会社などの民間団体
保育士各自治体に採用された地方公務員公務員ではない
月収や年収・昇給制度定められているため、経験を積むほど収入は上がる定められていない
平均年齢43.6歳若い

初任給は公立、私立保育園とさほど変わりませんが、公立保育園は昇給制度がしっかりしているため、経験年数を積めば積むほど給与がアップします。

育休制度も整っているので、妊娠・出産を経て復帰をする保育士も多いです。

そのため公立保育園には経験年数が長く、高い収入を得ている保育士が多いのです。

 

保育士が受ける手当

給料の内訳
保育士の求人には記載されている月収。

月収には基本給の他にさまざま手当が含まれます。

どんな手当があって、どれだけ引かれるのか?実際手元にはいくら入るのか?紹介します。

通勤手当
通勤にかかるバスや電車の定期代。車通勤でも支払われる場合もあります。
役職手当
主任保育士や副主任保育士・クラスリーダーなど、能力に応じた役職に対して支払われる手当のことです。
特殊業務手当
行事などの通常業務を超える特殊業務に対して支払われる手当てです。行事の準備や片づけなどで発生した超過分について支給されます。
調整手当
能力による他の保育士との調整を図るため、給与の中に一定時間内の残業代を、あらかじめ固定残業代として含めるなど、さまざまな意図で支給される手当です。
賞与
ボーナスのこと。手当てを含めた月収に賞与をプラスした額が年収です。

私が初めに働いていたブラック保育園の賞与は、年に4.2か月分でした。
現在働いている園は、年に2.2か月分です。

前の保育園のほうがいいのでは?と思う方もいるかもしれませんね。

しかしブラック保育園では月収を低く設定し、賞与を充実させていました。

現在の保育園は賞与は少ないものの、月収は高く年収も多いです。

 

 

まとめ

低いと言われる保育士の仕事。

その裏には昇給率の低さや地域での給与格差、公立保育園と私立保育園での給与の違いなどがあります。

月収だけが仕事のやりがいではないですが、収入が仕事へのモチベーションにもなるのも事実です。

今の収入に満足出来ない!というのであれば、転職を考えるきっかけになるかもしれませんね。

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