保育士を辞めると決めた時、今後の流れをどうすればいいのか悩みますよね。
実際に私も、ブラック保育園を辞めると決意した時、
「転職すると決めても、いったい何から始めればいいのだろう…」
そうたくさん悩みました。
保育士の転職活動は、他の職種とは違って時期や流れが異なります。
普通の転職情報を調べても、意味がありませんでした。
今回は実際に私が「保育士を辞める」と決めた時から転職を成功させるまで、どのような流れで行ったのかを説明したいと思います。
保育士の転職を考えている方は是非参考にしてくださいね!
転職動機や希望条件の整理
今の職場を辞めよう!と決意した時に、私はまずは転職動機を考えました。
保育士に多い転職動機は、以下の4つ理由が主たるもの。
- 人間関係のこじれ
- 給料が安い
- 休みがとりにくいorない
- サービス残業が多い
転職動機を考えると、次の職場で何を重視すればいいのかがおのずと見えてきます。
例えば、給料が安いという転職理由だった場合。
多少勤務条件が悪くても給料が高い求人を中心に見ていくと、希望に合った職場が見えてきます。
休みが少ないことが理由なら、年間休日日数が120日以上の保育園を中心に探せますね。
転職動機をしっかりと自分で振り返る。
そこから転職先の希望条件を整理する。
ぞうすることで、転職活動がより行いやすくなりますよ!
保育士転職サイトに登録
私が保育士を辞めると決めて、転職活動を行った際にとても役に立ったのが「保育士転職サイト」です。
「保育士転職サイト」は登録すると、担当のエージェントが求人の出ている保育園を紹介してくれます。
面接や見学の日程まで、相手の保育園と交渉もしてくれます。
保育園の求人はハローワークやホームページなどで見れます。
しかし、給料の詳細や福利厚生などが載っていないことも。
中には実際に保育園に問い合わせないと知らせてくれない非公開求人もあるのです。
条件や希望のエリアを知らせておけば、上記のような非公開求人も含めて様々な保育園の求人を担当のエージェントが探してくれます。
保育士として働きながらの転職活動は、なかなか時間が取れないもの。
私はこのエージェントのおかげで、転職活動が本当に楽になりました。
更に、エージェントによっては相手の保育園と給料や勤務時間などの交渉もしてくれます。
これは非常にありがたかったです。
興味を持った保育園へ見学
「保育士転職サイト」や自分で見つけてきた保育園の求人先。
まずは見学に行きましょう。
見学するときにおすすめな時間帯は、日中の活動時間。
しかし働いていると、なかなかその時間に行くのは難しいもの。
私はエージェントに交渉してもらい、転職先の保育園見学の時間を設けてもらいました。
仕事をしていたため、転職先の見学時間は主にこの3つの時間帯をお願いしていました。
- 遅番(11時始業)の日の午前中9時~10時
- 半休を使って、午後の時間(夕方15時半以降)
- 土曜日保育の日
この時間帯は、自分で交渉となるとなかなか難しいです。
しかし「保育士転職サイト」を利用してエージェントに間に入ってもらったおかげで、イレギュラーな時間でも見学を組んでもらいやすかったです。
転職先を決める時に見学をしないのは、絶対にNG!
求人票を見るだけではわからない、保育園の内部の様子や人間関係。
上司となるであろう園長や主任の人柄も見学では見ることができます。
最近は就職試験を受ける時に見学が必須という保育園もあるくらい、見学は大切な事。
興味のある保育園を見つけたら、まずは見学をしてくださいね!
求人に応募
実際に見学をしてみて、働きたい!と思う保育園があったら、求人に応募します。
保育士転職サイトを利用しないで転職活動を行うなら、希望の保育園に電話をして面接や試験の日取りを決めます。
求人によっては試験の日が決められているので、確認してみてくださいね。
保育士の就職試験はほとんどが土曜日に行われているので、比較的応募しやすいとは思います。
ですが土曜保育の出勤もあるので、早め早めに行動を起こすことが好ましいです。
履歴書や職務経歴書の作成
求人に応募をする際事前に送付か試験日当日に、履歴書が必要になります。
履歴書はコンビニに売っているものでも構いません。
ただし、保育園によっては専用の履歴書を作っている場合もあるので確認してみましょう。
履歴書には3か月以内に撮った写真を貼りつける必要があります。
これが意外と忘れがち。
なるべく早めに準備しておくと良いですね。
保育園によっては、履歴書以外に職務経歴書を提出してもらう場合があります。
職務経歴書は今まで働いていた保育園名の他に、どのような業務についていたかという細かい事まで記載したもの。
保育士の職務経歴書の場合、勤務した保育園名の所に「○歳児クラス担任」「○歳児クラスにて加配として発達障害の子の支援を担当」といった事を書いておくと良いでしょう。
どのクラスの経験があるか事前に知ることで、その後の人事に反映されます。
私はブラック保育園に勤めていたので、本来主任がやるような「シフトの作成」や「園便りの発行」も行っていました。
職務経歴書にも記載したところ「事務作業もできるの!?」と喜ばれましたよ。
履歴書や職務経歴書は自分をアピールできるもの。
強みをポジティブな言葉で書いておくと良いですね。
採用試験
保育士の採用試験のほとんどは面接のみ。
それも1回で終了です。
保育園の中には面接の他に、ピアノや絵本の読み聞かせといった実技。
作文の記入といった試験を取り入れているところもあります。
ピアノや絵本の読み聞かせといった実技試験がある場合は、事前に通達されることが多いです。
不安であれば練習しておきましょう。
面接では、
- 「転職しようと思った理由」
- 「どうしてこの保育園を選んだか」といった事を聞かれます。
あまり堅苦しい雰囲気ではなく、世間話をするような感覚でした。
かしこまらずにありのままの自分をアピールすると良いですね。
保育士は子どもと接する仕事なので笑顔が大事!
緊張するかもしれませんが、試験は笑顔で臨みましょう。
内定
保育園によっては、採用試験を受けた当日に合否を発表してくれる場所も。
首都圏であれば8割近い保育園が当日に決まるといっても過言ではありません。
内定をもらった場合には保育園から書類の提出を求められます。
休日を利用して、入社日までにしっかりそろえておきましょう。
特に健康診断は平日に設定されている医療機関が多いので、気を付けてください。
職場への退職手続き
職場への退職手続きは「退職届」が必要になります。
ほとんどの保育園が10月前後に来年度の進退を決定します。
その時に「来年度は辞める」という話をしているなら、話はスムーズに進むかと思います。
ですが、年度途中で辞める事を決めた場合や、来年度の進退を「辞めない」としたにも関わらず辞める場合は、園長にしっかりとその旨を話さなければなりません。
退職手続をきちんとしておかないと、次の職場に提出する離職票や源泉徴収票といった書類をうまく受け取れなくなってしまいます。
言いにくい場合もありますが、しっかりと退職の手続きはしておきましょう。
転職先に入社
転職先と決めた入社日から出勤します。
4月1日から入社する場合は、3月に1度か2度くらい転職先の保育園に赴き、人事の発表を聞いたり、研修を行ったりする可能性があります。
年度末まで働いて転職する場合、3月は一番忙しい季節。
なるべく早めに予定を立てて、転職先にスムーズに入社できるように準備しておきましょう。
私が保育士を辞めると決めてから転職までに要した時間
私が保育士を辞めると決めたのは、3年目のゴールデンウィーク頃でした。
それまでは漠然と「この仕事辞めたいな」としか思っていませんでした。
しかし、自分が働いている場所がブラックであること。
子どもにイライラしてあたってしまう事が続いていました。
もともと3年は頑張って働こうと考えていたので、その目標も達成されて丁度良い頃合いでした。
ゴールデンウィークに辞めると決めてから、転職活動について調べました。
実際に保育士転職サイトに登録したのは9月頃。
保育士の求人は10月以降から多くなります。
年度末で辞めて翌年度から働く場合は要注意です!
あまり早くから転職活動を始めてしまうと、求人数が少なくて比較できる保育園の数が減ってしまいます。
10月に運動会が終わってからは、比較的休みも取りやすくなります。
転職先も落ち着いた時期なので、見学もしやすかったです。
面接を受けたのは12月。
内定をもらったのが年明けの1月でした。
2月は有給休暇を消化。
自分の好きな事を存分に楽しむことができました。
実際に転職までに要した時間は一見長く見えます。
でも実際に動いていたのは4か月ほど。
保育士が転職する場合、求人が出るのが年度の後半です。
転職活動のスタート時期は、遅くなる傾向にあります。
ですが採用試験は、ほぼ1回のみ。
あっという間ですよ。
まとめ
保育士の転職活動を働きながら行うなら、とにかく早め早めに行動することが大切です。
今働いている職場が休みを取りにくいなら、なおさら早く動く必要があります。
「保育士転職サイト」を活用したり、保育士仲間の情報を得たり、時間を有効に使うとうまくいきますよ。
あなたにとって働きやすい保育園が見つかりますように!
少しでも参考になると嬉しいです。
コメントを残す