私はブラック保育園から転職し、現在は他の保育園で働いています。
保育士をしていると、何度も「辞めたい」場面に遭遇します。
職場の人間関係の事はもちろん、モンスターペアレントと呼ばれる保護者の行動。
給料が少なかったり、休みがなかったり、仕事が多かったり。
保育士を辞めたい理由は様々。でも保育士の仕事が好きなのも事実。
保育士を続けたいからこそ、ブラック保育園から転職し、結果今は楽しく働けています。
「保育士を辞めよう!」と考えた私が行った事を、今回はお話しします。
私が初めの園を辞めたあとの心境
初めの保育園は、ブラック保育園でした。
給料が安いのはもちろん、仕事はほぼ毎日持ち帰り。
サービス残業も当たり前。
そんな環境だったからこそ、人間関係も良くありませんでした。
先輩たちからは理不尽な仕事を突きつけられるし、認可保育園にもかかわらず基準より少ない保育士で子どもを見る、なんて時も。
ブラック保育園だったからこそ、辞めた後の心境は「やっと解放された!!」に尽きました。
大好きな子どもと関われる仕事のはずなのに、気づけば子ども相手にイライラ…
厳しく当たっていました。
毎日が辛かった日々の事を考えると、その職場を辞めたというだけで気持ちは晴れ渡っていました。
ですが、辞めた事で「今までみてきた子どもたちは今後どうなってしまうのだろう…」という不安も覚えました。
- 私はこの保育園の保育士を辞めて気持ちは解放されたけれど、何も罪のない子どもたちはどうなるのだろう
- 私が辞めたことで更に環境が悪化してしまうのではないだろうか
- そして出来れば卒園を見守りたかった
少しだけ、そんな後悔が残りました。
保育士を辞めて後悔する原因
保育士という仕事を辞めて、後悔する原因は多々あります。
そしてそれには必ず理由があります。
保育園を辞めた私が考える、後悔する2つの原因。
今「保育士を辞めたい」と思っているあなたの参考になればうれしいです。
後先考えず辞めてしまう
保育士の仕事をしていれば理由はどうであれ「辞めたい」と感じることは何回もあります。
でも、たった1回「もう仕事辞めたい!」と思ったからといって、すぐに行動して辞めてしまうと後悔につながることがあります。
保育士という仕事は、意外と横のつながりが深いもの。
特に同じ地域内だと地域の園長会や交流会といった場面で、他の保育園と関わる事が多くあります。
噂はあっという間に広がります。
「○○さん、年度途中で辞めたのよ!困った人だったわ!」
「え!責任感がないのね」
なんて会話が繰り広げられる可能性があります。
「保育士を辞める」と決めた時点で、保育士として転職しないと決めたなら、年度途中に辞めようとも問題はありません。
でももし同じ地域内で保育士として再就職したいなら…
見かけだけでも円満に退職するのが無難です。
そして、辞めるのであれば理由はしっかりと伝えておく事。
「引っ越しするから辞めます」と言って辞めたのにも関わらず、近場の保育園に転職した事が判明すると気まずくなってしまいます。
外部の研修で遭遇する、なんて事も起こりえます。
後先考えずに辞めるのではなく、まずは一度冷静になってください。
そして今後の事をしっかりと考えてから行動しましょう。
辞めたい理由としっかり向き合わない
「保育士を辞めたい」と、ただ漠然と思って辞める。
それは辞めた後に後悔する原因の一つです。
辞めたい理由としっかり向き合う。
辞めたい理由と向き合うことは、次の就職先を決める時の職場を見つける指針になります。
保育士をなぜ辞めたいのか?
1度整理しましょう。
子どもが嫌い
保育士を辞めたいと思う理由が、子どもが嫌いだった場合。
もしくは、働いてから子どもに嫌悪感を抱くようになった場合。
保育士として再就職すれば、結末は見えますね。
保育士として働くなら、子どもと関わる事からは避けられません。
保育士として再就職するのではなく、他業種への転職にシフトチェンジした方が賢明です。
給料が安い
「給料が安いから」といって漠然と辞めた場合。
実は求人を調べてみると、前の保育園のほうが給与水準が高かった!なんて事実が発覚することも。
保育士の翌年度の進退を決めるのは、採用の問題もあります。
10月頃には辞めるか続けるかどうか決めなければいけない場合も。
一度「辞めます」といった後に、「やっぱり辞めません」と結果を覆すのは至難の業です。
保育士を辞めたいと思ったのであれば、まずは辞めたい理由としっかり向き合うこと。
そして辞めた事でその理由は解決できるのか。納得して辞められるか。
しっかりと考えてみてくださいね。
保育士を辞めた後に後悔しないために、私がしたこと
転職や離職は精神的にも疲労します。
時間もかかります。
せっかく職場を辞めたのに、後悔する事になると今までの時間が無駄に。
保育士を辞めて後悔しないようにしたいもの。
ブラック保育園だった前の職場を辞めた時に後悔しないために私がした事を、4つお話しします。
辞めた後の計画をしっかり立てた
まず辞めようと考えた時に、自分の辞めた後の計画を練りました。
- 保育士を続けるのか、続けないのか
- 続けるのであれば、どこで仕事をするのか
- 仕事はいつの時期に辞めるか
- 仕事を辞めた後は、すぐに働くのか
辞めた後の事は、自分にダイレクトに関わってきます。
自分が辞めた後どうしたいのか、しっかりと計画を立てておくと安心です。
転職支援サービスを活用した
私は保育士の仕事が好きです。
だから保育士を辞めるのではなく、保育園を変える転職という手段をとりました。
転職をする際に利用して、結果として良かったのが転職支援サービスです。
転職支援サービスは、保育業界に特化したものだけでも10社くらいあります。
転職祝い金が出るところもあれば、転職後のサポートをしてくれるところ等、様々な種類があります。
実際に転職支援サービスを利用して良かった点は3つ。
- 転職にかかる時間を短縮できた
- 第3者の存在がいるので、客観的に園を見てもらえた
- 一人で情報収集するよりも、効率が良かった
特に2番目の「第3者の存在」は本当に大きかったです!
転職支援サービスを利用すると、担当のエージェントがついてくれます。
保育業界に関わっていた人もいれば、保育業界に全く関わった事がなく、保育士資格すら持っていない担当者もいます。
保育士資格をもっていない人というと、あまり信用がないように感じるかもしれません。
しかし保育士として当たり前に感じていた給料の安さや手当てのなさ、福利厚生の部分。
違う目線から指摘してくれたので、より良い求人を探せました。
エージェントと合わなかった場合は、変更にも対応してくれます。
安心して利用できると思いますよ。
次の保育園を決める時に条件を厳しくした
保育園を転職すると決めた時に、今後結婚や子育てが待っていると考えました。
そのため辞めないで済むような条件の保育園にしようと、転職先の条件を厳しくしました。
転職を考えると「このくらいなら前の園よりも良いからいいか」と妥協しがち。
でもせっかく時間をかけて転職活動をするのです。
次は転職を考えないで済むように、条件はあえて厳しくしました。
都市部は保育士不足が叫ばれているくらいなので、多少条件を厳しくしても求人はあります。
私は長く働きたかったので、この3つの条件をつけました。
- 年に1度の昇給があること
- 年間休日日数が120日以上あること(土曜日の出勤は振替休日)
- 産休・育休の取得者がおり、復帰していること
条件にも優劣をつけるといいですね。
希望の保育園が複数あった時に検討しやすくなりますよ。
転職期間に猶予を決め、やりたいことをやりつくした
私はブラック保育園を辞める時に、有給休暇が残っていました。
有無を言わさず、有給休暇を取得。
それまで我慢していた海外旅行や平日のショッピングを満喫しました!
ブラック保育園は年度末に辞めました。
そのまま翌日の4月1日から現在の職場で働きました。
お金に余裕があったり、すぐに仕事復帰しようと考えていないなら、転職までの期間を決めて自分のやりたかったことをやるのも良い経験になると思います。
まとめ
保育士を辞めて転職となると、それなりに労力も時間もかかります。
保育士を辞めて後悔しないためにも、自分が今後どうしたいのか将来のビジョンを決めて行動したいですね。
勤めていた保育園を辞める場合、余程のことがない限り、同じ園に再就職はしにくいです。
まずは今の自分の現状を考えて、本当に辞めた方が良いのか、辞めないで続けた方が良いのかをしっかりと見極めてください。
楽しく仕事ができる事を願っています。
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