続ける?辞める?保育士の結婚後の働き方

保育士の結婚後の働き方

残業や持ち帰り仕事の多い保育士。
結婚をすると、保育士の仕事を今まで通りに続けるのは難しくなります。

共働き家庭では家事分担する夫婦もいますが、やはり女性の負担が多いのが現実

結婚後に保育士が、家庭と仕事を両立させて働くにはどうすればいいのか?
結婚が決まって退職したい時には、どのタイミングで職場の人に伝えれば良いのか?

保育士が結婚を決めたときに知っておきたい情報を、自分の経験も含めて紹介します。

結婚した後の、保育士としての私の働き方

結婚した後の保育士としての私の働き方
私が結婚を決めたのは、保育士7年目の27歳の時でした。

私が働いていた保育園では、結婚をしたら寿退社が普通。
そのため、自然に退職の道へ。

残業や持ち帰り仕事も多かったので、自分でも結婚後に働き続けるのは難しいと感じていました。

保育士をしていた7年間はとにかく忙しかったので、ゆっくり結婚生活を楽しみたい思いもありました。
そのため、他の職場への転職ではなく専業主婦になりました。

しかし、しばらくすると保育士としてもう1度働きたいという思いが強くなり、半年後に就職活動を始めました。

就職先を選ぶ基準は、家庭との両立が1番。
家事の時間が確保できるよう、自宅から近い職場を絶対条件にしました。

それと同時にベビーシッター派遣会社を通して、さまざまな保育園から依頼をうけるフリーの保育士としての仕事も始めました。

すぐにでも保育士として働きたい。
しかし、今後長く働くつもりの転職先に妥協はしたくない、という思いがあったからです。

フリーの保育士として働き始めて半年後。
自宅から徒歩10分で、結婚前に働いていた保育園よりも、保育士人数が充実している保育園へ正規保育士として就職が決まりました。

職場環境が良く、残業や持ち帰り仕事もほとんどなかったので、家庭との両立も問題ありませんでした。

私の場合は、結婚を機に1度保育の仕事から離れたことで「やはり保育士として働きたい」という自分の思いを再確認できた結果に。

家庭との両立ができる職場という条件を曲げずに転職活動を行い、家庭も仕事も大切にできる保育園に出会えました。

結婚したら続ける?辞める?保育士の働き方の選択肢

結婚後の保育士の働き方
結婚後の保育士の働き方には、いくつかの選択肢があります。

それぞれの働き方を知って、自分が納得できる選択をしましょう。

今の保育園で仕事を続ける

今の保育園でそのまま仕事を続けられるのは、こんな人です。

  • 結婚後も退職せず続けている保育士が多い保育園で働いている
  • 残業や持ち帰り仕事が少なく、プライベートな時間が確保できる
  • 結婚相手が率先して家事を担当してくれる

結婚後だけではなく、妊娠、出産後も働き続ける保育士が多いか、という部分にも注目しましょう。
妊娠、出産を希望している場合には、他にも同じ境遇で働いている人がいれば力強いです。

職場によっては、時短勤務を取得できます。
子育てをしながら働く際にはぜひ利用したい制度ですので、確認してみてくださいね。

他の保育園に転職する

こんな時には、今働いている職場ではなく他の保育園に転職することも1つの方法です。

  • 今働いている保育園では、結婚退職が当たり前
  • 忙しすぎて家庭との両立は難しい
  • 結婚後の住居からは今の職場に通勤できない
  • しかし、保育士は続けたい

数多くある保育園の中には、残業や持ち帰り仕事が少なく、家事と仕事を両立できる保育園もあります。

以下の3つが、結婚後の転職先を選ぶ時のポイント。

ポイント
  • 結婚後、子育て中も働いている保育士が多い
  • 保育士人数が多くて、残業が少ない
  • 結婚後の住居から通勤ができる
転職サイトなどを上手に活用しながら、納得できる転職先を探してくださいね。

パート保育士に勤務体系を変える

正規保育士はシフト勤務がほとんど。
仕事量も多く、残業や持ち帰り仕事もあります。

正規保育士は、家事との両立が難しい場合が多いです。

しかしパート保育士なら、短時間の勤務が可能です。
早朝、夕方以外にも、日中の人手が必要な時間帯にもパート保育士は募集しています。

  • 正規保育士として1日8時間の勤務は難しいけれど、4時間なら働ける
  • 夫の出勤時間が早いので、それに合わせて早朝働きたい

このように、パート保育士なら自分が働きたい時間帯を選んで働けるのです。

働いている保育園でパート保育士を募集していたら、正規保育士からパート勤務に移行する方向で園長に話してみましょう。

働いている保育園でパート保育士を募集していなければ、パート保育士の求人を見つけて転職をする方法もあります。

保育経験のあるパート保育士は、多くの保育園で求められている状態です。
家庭との両立が可能な勤務先がきっと見つかりますよ。

フリーの保育士として働く

私が働いていた保育園を退職して専業主婦になり、半年後に就いた仕事がフリーの保育士です。

まずは、ベビーシッター派遣会社に登録をすることから始めました。
ベビーシッターとは、基本的には個人のお宅にお伺いをして、1対1で子どものお世話をする仕事です。

しかしそれ以外にも、人手の足りていない保育園からの依頼や集団託児の依頼も意外と多くあります。

保育士の派遣を希望している保育園がベビーシッター派遣会社に依頼をする。
そして、派遣会社から登録をしている保育士に依頼がくるシステムです。

私の場合は、個人のお客様よりも保育園からの依頼を多く受けていました。
1日のみという依頼もありますし、何日か続けての依頼もあります。

勤務希望の日にちや時間帯も自分で選べますので、家庭との両立も十分可能です。

ただ、短時間ですので子どもとの密な信頼関係は作れません。
限られた曜日や時間しか働けないけれど子どもと関わりたい、という方におすすめしたい働き方です。

一般企業に転職をする

結婚しても仕事は続けたいけれど、保育士は辞めたい。
そんな時には、一般企業への転職がおすすめです。

一般企業の中にもさまざまな職種があります。
正社員として働くか、パート勤務かという働き方の違いも。

自分がどんな職種で働きたいのか。
家庭との両立が可能な働き方も含めて、転職先を探し始めましょう。

一般企業に転職する流れは、保育士から一般企業へ転職する方法を参考にしてくださいね。

退職して専業主婦になる

今働いている保育園の退職を決めたら、転職か専業主婦の2つの選択肢があります。

以下のような場合は、専業主婦が良いでしょう。

  • 結婚したら家庭に入りたい
  • 夫の仕事が忙しく、共働きは難しい
  • 忙しく働いていたので、少しゆっくり過ごしたい

私のように専業主婦を経験したことで、もう1度保育士として働きたいと感じる場合もあります。
そう思った時には、家庭と仕事が両立できる職場を見つければ良いのです。

専業主婦になって保育士としてのブランクがあっても、それまでの保育経験は無駄にはなりません。
子育てがひと段落してから復職するなど、保育士はブランクがあっても働けることが魅力の1つです。

保育士が職場の人に結婚報告するときの切り出し方

職場の人に結婚報告するときの切り出し方
結婚が決まったら、退職をする場合もしない場合も、職場の人に報告をする必要があります。

保育士が寿退職する場合

退職をする、結婚を機に時短勤務やパート勤務への移行を考えている。
そんな場合には、新年度に向けての面接をする前には園長に伝えましょう。

新年度に向けての面接とは、退職の意思を始めとして園長が保育士1人ひとりと行う面接です。
秋頃から年末に向けて行われる園が多く、そこで退職の意思を確認すると、求人を出して新しい人材を探し始めます。

結婚が早い段階で決まっている場合には、面接で聞かれる前に自分から報告をした方が印象が良いです。

報告をするのは、まずは園の責任者である園長に。
その後、同僚に伝えましょう。

気を付けたいのが、行事などで忙しくない時期に報告をすることです。

運動会前などは、まさに目の回るような忙しさ。
その時期に報告をすると、忙しい時に自分のことしか考えていない人だと思われてしまいます。

私が結婚退職の意思を園長に伝えたのは、退職をする年度の8月でした。
働いていた保育園では、10月の運動会後に新年度に向けての面接を行っていたので、その前に。

9月は運動会準備で忙しい日が続きます。
特に行事がない8月がベストタイミングだと考えたからです。

新年度に向けての面接がない場合には、遅くても求人を出し始める10月頃までには報告をしましょう。

円満退職するためには、保育士を円満退職で辞める方法も併せて読んでみてくださいね。

退職をしなくても、結婚の報告は早めにする

退職を考えていなくても、氏名変更などの事務手続きや保護者への報告があります。
入籍が決まったら早めに報告をしましょう。

この場合も、報告は園長から。
同僚に先に報告をしてしまい、噂として園長に伝わってしまうと印象が良くありません。

結婚式に出席してもらう場合は、式の時期も考慮して報告するようにしてくださいね。

まとめ

結婚はおめでたい転機ですが、保育士としての働き方は今まで通りにいかなくなります。

仕事にほとんどの時間を費やしていた生活に、家庭との両立という新たな課題が加わるのです。

結婚後も保育士として働くなら、今の職場で働き続けられるかまずは考えてみましょう。
今のまま働き続けることが難しい場合には、結婚生活と仕事とのバランスを大切に、別の道を選択する必要があります。

自分が納得できる道を選択して、結婚生活を楽しんでくださいね。

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