子育てしながら保育士の仕事を両立させるコツ

子育てしながら保育士をしたい!仕事探しのコツ

妊娠、出産を経て保育士に復帰したり、子育てをしながら保育士資格を取って保育士になる人は少なくありません。

私は実際に子育てをしながら保育士をしていますが、自分1人の時とは違った大変さや悩みがあります。

子育てしながらの保育士の仕事には、どんな大変さや悩みがあるのか?

子育てしながら保育士として働き続けるコツについて、ママ保育士としての経験を踏まえてお答えします。

保育士をしながら子育てをする大変さ

保育士をしながら子育てをする悩み
子育てをしながら保育士をすることで、大変だと感じることを紹介します。

体力的に辛い

保育士は体力勝負の仕事。
仕事が終わるとヘトヘトになります。

そして、子育ても体力勝負。

仕事が終わって疲れている状態で、我が子が通う保育園に迎えに行く。
帰宅すると、子育てと家事が待っている。

平日は身体を休める時間なんて、ほとんどありません。

子どもを寝かしつけながら、自分もウトウト…。
はっと気が付いて残りの家事を片付けることも。

週末になると平日の疲れがどっと出て、何もする気が起きません。

とにかく時間がない

保育士は残業が多い仕事ですが、子育て中は保育園への迎えの時間があるので残業はできません。

終わらない仕事は、自宅に持ち帰って子どもが寝てから終わらせます。

極力持ち帰り仕事を減らすために、勤務中は少しの時間も無駄にはできません。

仕事が終わると急いで我が子を迎えに行き、帰宅後は急いで家事をこなす。

持ち帰り仕事がある時は、子どもが寝てから仕事。
まさに分刻みのスケジュールです。

子どもの体調不良で欠勤・早退が増えて、肩身が狭い思いをする

自分1人の時には、突然の欠勤はほとんどありませんよね。
しかし、子育て中はそうはいきません。

保育園に預けて初めの年は特に、子どもは体調を崩すことが多くあります。

免疫がないので、保育園で流行っている感染症には全て罹り、鼻水はいつも出ている状態。
熱を出して保育園から呼び出されることもしばしば…

自分が休むことで同僚に負担をかけることが申し訳なく、肩身の狭い思いをします

我が子の行事と勤務先の行事が被ることがある

保育園の運動会や発表会、卒園式や小学校の入学式。
子どもの晴れ姿である行事は、親としてはぜひ見に行きたい。

子どもも自分だけ親が来てくれないと寂しがります。

しかし、保育士をしていると自分が働いている保育園と我が子の行事が被ることが少なくありません。

実際に私も、我が子の保育園の運動会と勤務先の運動会の日にちも時間も全く同じという状況に陥ったことがありました。

  • 我が子の行事を見に行きたい
  • 勤務先の保育園の行事にも参加したい

そんな思いを抱えて、頭を悩ませます。

子育てをしながら保育士の仕事を両立させるコツ

子育てをしながら保育士の仕事を両立させるコツ
子育てをしながら保育士をしていると、たくさんの悩みが生まれます。

しかし、家族の協力や自分自身で工夫することでその悩みは軽減されますよ。
子育てと保育士の仕事を両立させるためのコツを詳しく紹介します。

家族の理解と協力を得る

保育士以外の仕事であっても、子育てをしながら働くときには家族の理解が不可欠です。

家族に協力してもらうことで、保育士ならではの悩みが軽減されます。

  • 我が子の送り迎えのどちらかを旦那さんの担当にすると、時間と体力に余裕ができる
  • 子どもが体調不良の時に、近隣の祖父母に保育園への迎えをお願いすると、早退をする回数が減る
  • 我が子の行事と勤務先の行事が被った時に、他の家族に我が子の行事に参加してもらう。自分は勤務先の行事に参加する
  • 平日家族が協力できない場合、休日に少しの間でも子どもを見ていてもらい自分の時間を確保する

旦那さんの仕事や頼れる祖父母が近隣にいるかなど、家族の状況によって協力の度合いは変わります。

私の場合は、主人は仕事で帰りが遅く平日は全く頼れません。

しかし土日は休みなので、月に1回土曜日は子どもを預けて出勤。
その分平日に振休を取り、子どもも保育園を休ませてゆっくりと過ごす時間が確保できていました。

行事が被ってしまった時も、主人に我が子の行事に参加してもらい、私は勤務先の行事に参加。
普段はゆっくり話せない保護者と話もできて、その選択は間違っていなかったと思っています。

また祖父母が近隣にいますので、子どもの体調不良時で熱はないけれど念のために休ませたい時には、預かってもらったことも。

今ではすっかり丈夫になり休むことはほとんどありませんが、入園して1年目の年はかなり有難かったです。

子育ても仕事も全て1人でこなそうとするとパンクします。

家族の理解を得て、協力してもらいながら、適度に手を抜く。

それが保育士の仕事を長く続けるコツです。

保育園の延長保育、自治体のファミリーサポート、病児保育などを利用する

自分以外に子育てに携われる人がいない時には、保育園や公共の福祉サービスを利用する方法もあります。

保育園の延長保育
保育園で通常保育を超えた時間に別料金で子どもを預かるシステム。
週に1回でも延長保育が利用できれば、いつもよりも遅いシフトをこなしたり、残業をして仕事を終わらせる日を設けることが可能です。
病児保育
病院や保育園に併設されていることが多く、病児期や病後の子どもを保育する施設。
子どもが体調不良だけれど仕事が休めない、休み辛い時に子どもを預けることができる。
自治体のファミリーサポート
各自治体に登録することで子どもを見てもらいたい人と手助けをしてくれる人とをつないでくれるサービス。
保育士の資格を持っていない人も多いが、自分の子育て経験を生かして子どもを預かってくれる心強い存在。
どのサービスも働くお母さんと子どもの力強い味方です。

事前に登録をして、いざという時に利用できるようにしておくと良いですね。

同僚に感謝の気持ちを忘れずに!できる仕事は率先して行う

子育て中はどうしても、同僚に負担をかけたり助けてもらう場面が多くなります。

だからこそ感謝の気持ちは忘れずに。
できる仕事を率先して行うことで、少しでも同僚の負担を減らす工夫が必要です。

  • 突然の早退、欠席に備えて、期日の3日目までには事務仕事や作り物を終わらせておく
  • 引継ぎ事項は分かりやすいようにメモに残して伝える
  • クラス会議や職員会議で話すことは通勤時間にある程度まとめ、時間短縮を目指す

この3点は常に頭に入れて働いています。

特に、仕事を期日よりも早めに終わらせることは重要です。
勤務時間中ではもちろん時間が足りません。

自宅や通勤時間に作る物を決める。
週案の活動内容などは考えておく。
あとは打ち込むだけ。

という感じにすると、限られた時間でも終わらせられますよ。

また、同僚への感謝の気持ちは必ず言葉や態度で表すようにしましょう。

漠然と「いつもありがとうございます」という言い方ではなく、

  • 「昨日は、行事の準備で遅くまで残ってくれてありがとうございます」
  • 「保護者対応をいつもお任せしてしまってすみません」

など、具体的に助かったことや申し訳なく思っていることを伝えてくださいね。

子育てをしながら保育士をするためには、同僚からの理解も得る必要があります。
そのためには、日ごろから関係を作るように心がけましょう。

保育士と子育てを両立する!時短正社員としての私の働き方

保育士と子育てを両立する!時短正社員としての私の働き方
どんなに家族や同僚の理解があっても、フルタイム正社員で保育士と子育てを両立させるのには限界があります。

フルタイム正社員は基本的に1日8時間労働、シフト勤務。

  • 我が子の保育園の迎えに間に合わない
  • 育児と家事に充てる時間が足りない

という悩みが生まれます。

そんな悩みには、「時短正社員」という働き方を選ぶことで解決できます。
時短でもシフト勤務をこなす場合もありますが、おすすめは時短で時間固定

保育園によっても違いますが、時短勤務は6時間もしくは7時間のどちらか。
時間も我が子の保育園への送迎なども考慮して選べる場合も。

私は実際に時短正社員として働いていました。
6時間で時間固定、9:30から16:30までの勤務です。

正社員ですので、クラス担任もします。
事務作業や行事計画の係などは、他の正社員と同じようにこなします。

勤務中は忙しいですが、時間が短いのでその分早く我が子を迎えに行けます。
帰宅後の子育てと家事に余裕ができますよ。

子育て中の保育士を受け入れる体制が整い、時短勤務が可能な保育園も増えています。

育休から復帰をする方は、園に一度確認を。
新たに働き始める方は、時短制度のある保育園も勤務先を選ぶ基準の1つにしても良いですね。

パート保育士の需要も

フルタイム正社員以外の働き方として、パート保育士もおすすめです。

保育士不足が深刻な現在、パート保育士の需要は年々高まっています。
早朝や夕方だけではなく、保育士の手が必要な日中の時間に求められることも。

パート勤務の場合には、自分が働きたい曜日が時間帯に合った勤務先を選ぶことが可能です。
勤務時間も1日3時間からという求人もありますので、無理なく働けますよ。

転職サイトの「保育士バンク!」には、パート保育士の求人が豊富にあります。

実際に保育士バンク!を使った体験談は、保育士バンク!の口コミからわかるメリットデメリットと、実際に使った体験談で紹介しています。

登録も利用料金も無料なので、時短勤務で働きたい方はぜひ登録してみてくださいね。

まとめ

子育てを経験した保育士は、保護者や一緒に働く保育士にとって心強い存在です。

私も子どもを産む前よりも育休を経て復帰してからのほうが、子ども達に対してゆとりを持った接し方ができ、保護者側の気持ちもわかるというメリットを感じています。

悩みを解決していくためには、家族の協力と同僚の理解。
そして自分自身が、限られた時間の中でも子育てと保育士業を楽しむ気持ちが必要です。

地域のサポートを利用したり、フルタイム正社員にこだわらない働き方を視野に入れて、無理をしすぎない働き方を目指してください。

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