保育士資格は保育園でしか活かせないと思いがち。
保育士からの転職を考えた際、他の園の求人を探す人は多いのではないでしょうか。
しかし保育園以外の仕事でも、保育士資格は役立ちますよ!
- 保育士資格を活かせる職業にはどんなものがあるのか?
- 保育士経験を活かせる職場に転職したい!
保育士が転職を考えた時に参考にしたい保育士の資格を活かせる転職先を紹介します。
保育士免許を活かせる、おすすめの転職先9つ
保育士の資格免許を活かせる転職先は、保育園以外にも多数あります。
ライフスタイルや働き方に合わせて広い視野を持って求人を探せるように、保育士免許を活かせる転職先を紹介します。
民間企業による認可外保育施設
認可保育園とは違い、認可外保育施設は施設独自にカリキュラムが組まれています。
そのため施設によって、特色は様々です。
- 1日すべて英語で生活する認可外保育施設
- 雨の日でも戸外に出て、自然の中で過ごす事を大切にしている認可外保育施設
認可保育園よりも自由なところがあるので、カリキュラムが全く違う場合も多いです。
自分の理想とする保育ができる施設を見つけられる可能性もありますね。
幼稚園の預かり保育
幼稚園で働くには幼稚園教諭の免許が必要ですが、日中以外の預かり保育の時間は保育士資格があれば働けます。
幼稚園の預かり保育は14時から18時前後と勤務時間が決まっているため、正社員よりもパートの求人が多いです。
子育てがひと段落した世代に人気の仕事です。
病児保育
病児保育は看護師や医師と連携し、病気になった子どもを預かる施設です。
病気の子どもを預かるので散歩や製作といった保育ではなく、病状をみながら室内でおとなしく遊び、看病するのが主な仕事です。
必要に応じて医師の診察を受けるために病院に連れて行ったり、看護師の指示のもと投薬をしたりといった業務もあります。
保育をするわけではないので、月案や週案といったカリキュラムを立てることはありません。
学童保育・児童館
学童保育や児童館は、小学校の授業を終えた子どもたちを20時前後まで預かる施設。
預かる時間が14時以降と遅いため、出勤時間も11時や13時からと遅めです。
仕事内容は主に小学生の勉強をみたり、一緒に遊んだり、近くの公園に行って遊ぶ時もあります。
出勤が遅めの施設への転職は、早起きが苦手な人にもおすすめです。
病院内保育施設
病院内保育施設は、病院に勤める看護師や医師の子どもを預かって保育する施設です。
病院内保育施設と聞くと、病児保育のように病気の子どもを預かるイメージですが、病児保育と違って体調が良好な子どもを預かります。
病院内保育施設がある病院は、大規模な病院がほとんど。
そのため医師や看護師にも夜勤があるので、病院内保育施設の保育士も夜勤を求められます。
病院内保育施設では、子どもの保護者がすぐ近くで働いています。
何かあった時には、すぐに保護者に対応してもらえる安心感があります。
乳児院
乳児院は、何らかの理由で養育できない1歳未満の子どもを養育する施設です。
生後間もない新生児から1歳未満までの子どもが入所しています。
保育園では絶対に預かることはない、新生児の養育。
24時間365日親代わりとして生活するため、保育というより子育てに近い感覚です。
児童養護施設
児童養護施設には、1歳児以から18歳までの何らかの理由で親が養育できない子どもが入所しています。
保育園と違って保育者としてではなく、保護者として小学生や中学生、高校生までの養育を行います。
児童養護施設では24時間365日生活しているので、夜勤もあり休日も不定期な場所が多いですが、その分やりがいのある仕事です。
児童養護施設での子どもとの関わりは、保育園での子どもの接し方とは異なります。
母子生活支援施設
母子生活支援施設は、配偶者のいない女性、もしくはそれと同じ状況にある女性と育児義務のある子どもが入所する施設です。
母子生活支援施設に入所してくる親子はDV被害者が多いため、心理的なケアもします。
保育園とは違い、保護者である母親が一緒に入所しているところが一番の違いです。
主な仕事は入所している子どもを母親が仕事中に預かることですが、保護者でもある母親のケアをするのも保育士の重要な仕事。
家事を一緒にしたり、勉強をみたり、母親の心のよりどころになる業務に興味がある方ならやりがいを持って働けるでしょう。
知的障がい児施設
知的障がい児施設は、通所施設と入所施設があります。
勤務体系は夜勤や休日関係なく出勤することになります。
知的障がい児施設に入所している子は、18歳未満の知的障がいを持っている子。
保育園とは違い小学生や中学生もいますが、知的な部分で行くと幼児と変わらない事も多いです。
知的障がい児は障がいのレベルによって症状が異なります。
そのため一斉保育である保育園とは違い、ひとりひとりの状態に合わせた保育が求められます。
食事や排せつ、会話など基本的な所作がうまくできない子も多く、何歳だからここまでできるといった指針もありません。
食事や排せつの介助をしながら、自分でできるよう根気強く教える必要があります。
保育士資格が必須ではないけれど、あると役立つ仕事
保育士資格が必ずしも必要ではないものの、保育士の資格を持っていると有利な職業を紹介します。
幼児教室の先生
英語や国語、算数といった事から芸術分野まで施設によって様々なカリキュラムが用意されている幼児教室。
幼児教室の先生に保育士資格は必要ありませんが、対象児が6歳以下の子どもが多いため、保育士の経験を活かせます。
言葉使いや所作が丁寧な人が求められる傾向があります。
保育園とはまた違ったカリキュラムを組んでいる施設が多いので、勉強になるでしょう。
自身の子育てにも応用できるノウハウが揃っている事もありますよ。
美容院やショッピングモールの保育スタッフ
美容院やショッピングモール内にある託児所での保育スタッフも、保育士の経験を活かせます。
美容院やショッピングモール内の託児所は、用事を済ませるまでの間だけ預かる仕事。
子どもの遊びを見守って安全に過ごす事が求められます。
保育園とちがって一時的に預かるので、何時間も泣きっぱなしの子も多いことが特徴ですね。
毎日が慣らし保育と考えるとイメージがわきやすいのではないでしょうか。
託児所なので子どもがいる時もあればいない時もあります。
子どもがいない場合は事務作業やモール内の清掃など、保育とは違う作業もするので色々な経験ができますよ。
ベビーシッター
保育をお願いしたい家庭に直接行って子どもを養育したり、自宅で預かったりするベビーシッター。
認定ベビーシッターという資格もありますが、資格がなくても所属する会社の研修を受ければOKである場合がほとんどです。
ベビーシッターの多くは登録制で時給制。
保育士資格があると優遇されます。
パートで転職を考えている人にもおすすめの仕事です。
一般企業でも保育士の経験は活かせる
保育園で保育士として働いた経験は、一般企業でも活かせます。
毎日保護者対応をしていた経験を活かして、営業職に回った保育士もいます。
事務作業の経験を買われて、事務職に転職した保育士もいます。
保育士として培った社会人経験は、一般企業でも重宝されるもの。
未知の世界だからと諦めずに、どんな職種があるかだけでも知っておくと、転職先の幅が広がりますよ。
保育士から他業種、一般企業に転職!成功させるコツと注意点にも詳しくまとめていますので、一般企業への転職が気になる方はあわせて読んでみてくださいね。
まとめ
保育士の仕事は保育園でしかできないと思いがちですが、保育士資格を活かせる仕事はたくさんあります。
保育園の保育士には保育園の保育士なりのやりがいが、施設保育士には施設保育士なりのまた違ったやりがいがあります。
保育園以外の就職先も視野に入れて転職活動をしてみてください。
転職活動は一人で進めるよりも、エージェントを使うとスムーズです。
スムーズな転職活動を行うためにも、ハローワークと転職サイト、保育士の転職にはどちらがいいか徹底比較!も併せて読んでみてくださいね。
コメントを残す