転職を成功させた私がした、良い保育士求人の見つけ方

保育士の転職を成功させる良い求人の見つけ方

  • 「今の職場が働きにくい」
  • 「もっと保育についてスキルアップしたい」

保育士が転職したい理由は様々だと思います。

私は前に勤めていた職場がブラック保育園でした。
労働環境が悪く自分がやりたい保育ができず、子どもに当たってしまっていた現実を変えたくて、転職を決意。

実際に転職活動をしてみて私が感じたのが「保育士の仕事は、求人票だけではわからないことがたくさんある」という事。

一見良い求人に見えても、実際はその通りの給料がもらえない!という事実があるんです。

保育士の転職を成功させるためには、どうすればいいのか。
実際に転職活動を成功させた私が行った事を紹介します。

私が思う働きやすい保育士の職場とは

私が思う働きやすい保育士の職場とは
私はブラック保育園に勤めていた事もあり、最初はどんな職場が「働きやすい保育士の職場」なのかわかりませんでした。

ブラック保育園の環境が普通だと思っていたので、他の保育園を見学してみて少しでも労働環境が良かったり、保育士がたくさんいたりするだけで「ここは良いかも!」と思ってしまうんですよね。

今現在働いている職場が悪いと、少し環境が良いだけでも良く見えてしまいます。

結果として、転職後にまた転職する羽目に…

そんなことを繰り返さないために、まずは働きやすい保育士の職場を考えてみました。

労働環境・人間関係の良さ

保育士として働くうえで一番大切な事だと思えるのが「労働環境の良さ」。
これは主に人間関係の良さが関わってきます。

保育士は女の仕事という事もあり、人間関係で悩む人が多いもの。
実際に私が働いていた保育園も、女の職場でいじめが多く、退職者があとを絶ちませんでした。

労働環境が良いところは離職率が少ないです。
結果として、保育士の人数が多くなります。

保育士の人数が多いと、事務作業も抜けやすく、休みも取りやすいです。

人間関係が良い職場を見抜くのは見学だけでは難しいですが、働いている保育士の様子を見て判断しましょう。

ちなみに、離職率が少なく保育士の人数が多くても、そのうち正社員が半分もいない保育園は要注意

パートと正社員の仕事には差があるもの。
パートで働くなら別ですが、正社員として入社する場合は事務作業の負担が増えます。

正社員の割合をチェックしておくのも大事ですよ。

多ければ多い方ほどいいわけではない?賞与や手当などの給与面

保育士として働くのであれば、よく見ておきたい給与面。

安月給と称されることが多い保育士の仕事。
額面だけ見ても賞与が少なかったり、手当ばかりが高くて基本給が少ない…なんて事も。

額面だけの給与に惑わされず、それ以外の部分をしっかりチェックしましょう。

賞与

まずは賞与。
賞与はほとんどが年に2回。夏と冬に支払われます。

保育士の賞与の相場は年間で2.5~4ヶ月です。
良いところだと、さらに3月に決算賞与がある場合も。

しかし求人票の賞与欄に、年間でもらえる額が書いていないこともあります。

実際に、とある株式会社の保育園に見学に行ったとき「賞与は年2回ありますよ」と言われたのですが、年間でもらえる額を聞いてびっくり!

年間0.3ヶ月くらいだったんです。
すぐさま辞退しました。

賞与があるといっても、もらえる額は大事。
最低でも3ヶ月以上の賞与額がもらえる職場が望ましいですね。

手当

次に手当。
この2つがポイントです。

  • 一人暮らしを予定しているのであれば「住宅手当」や「借り上げ社宅制度」をとりいれているか
  • 首都圏に住んでいるのであれば「処遇改善手当」がきちんと払われるか
住宅手当・借り上げ社宅制度
保育士の求人は待機児童が多い首都圏に集中しているので、地方から上京してくる人も多いかと思います。
保育士の給料は安いので、家賃を払ったら手元に何も残らない…なんて事も。

保育士の転職をする!住居も変える!なら、「住宅手当」や「借り上げ社宅制度」を取り入れている求人を探しましょう。

処遇改善手当
処遇改善手当は、自治体から保育士に対して払われる手当です。
基本的には保育士の給料改善のために支払われています。

しかし中には、経営のために使用しているところも。

処遇改善手当は横浜市であれば、年間10万円近くもらえます。
松戸市では更に経験年数に応じてもらう事ができる「松戸手当」なるものも。

自治体によって額は異なりますが、実際に振り込まれているか、働くのであればチェックしたいポイントです。

育休からの復帰のしやすさ

保育士の仕事は女の仕事。
働くのであれば、結婚して子どもが生まれても長く続けたいですよね。

産休や育休の取得実績があるか?
そして大切なのは、育休から復帰している人がどのくらいいるのか?

たとえ産休や育休の取得実績があっても、そのほとんどが復帰せず退職していることもあります。
それは「その保育園は、産休後に復帰して働ける環境ではない」ことを表しています。

保育士の仕事は、朝7時から夜20時までのシフト勤務がほとんど。
自分の子どもを預けて働くとなると、早番遅番は物理的に不可能です。

  • 育休から復帰した後に、時短制度やシフト固定制度はあるのか
  • 子どもの看護休暇や保育園からの呼び出しに柔軟に対応できるか

細かい部分ですが、子育てしながら働くうえでは大切な事です。

良い保育士の求人の見つけ方

良い求人の見つけ方
保育士の転職を探すとき、良い求人はどう見つければいいのか。

実は保育士の求人は表立って出ておらず、問い合わせないといけない場合があります。

良い保育士の求人と出会うには、まずはたくさんの求人を知るところから始めましょう。

実際に私が転職活動をした時に利用したサービスを交えて紹介していきます。

希望条件を整理しましょう

転職活動で大切なのが、自分の希望条件を整理する事。

給料が高くて、年間休日数も多く、福利厚生がしっかりしていて人間関係も良い…
そんな職場が理想ですが、そうはいかないのが現実。

  • 給料が少なくても、年間休日数が多い方が良いのか
  • 多少福利厚生が悪くても、給料が高い方が良いのか

自分がどんな職場につきたいのか、まずは希望条件を整理しましょう。

頭の中で漠然と考えるよりも、ノートに箇条書きでいいので書き出していくと、整理しやすいですよ。

ハローワークはおすすめ?

転職すると決めた時に一度は思い描くハローワーク。
もし退職してから探すのであれば、失業給付金の関係があるのでハローワークには必ず行きましょう。

ですが働きながら探すのであれば、ハローワークはあまりおすすめしません。

ハローワークの開庁時間は平日17時までの所がほとんど。
延長時間があっても19時ですし曜日も限られています。

保育士として働いている限り、平日17時までに仕事を終えて駆けつけるのは至難の業。
効率的ではないからです。

登録して仕事を探す分には良いですが、本拠地にするのは控えた方がいいでしょう。
実際に私も1回しか行きませんでした。

自力で探すのは難しい。転職サイトがおすすめ

保育士の求人は非公開のものも多いので、自力で探すだけでは難しいです。

保育園に問い合わせをしてそもそも求人があるのか確認したり、どこにどんな保育園があるのかから情報収集をしなければならなかったり。
意外に手間がかかります。

私が転職する際に使ったのが、保育士転職サイト。
保育の現場に特化した転職サイトだったので、働きたいエリアや希望条件を伝えるだけでかなりの数の求人を持ってきてくれました。

何より便利だったのが、転職エージェントの存在。

私は働きながら転職活動をしていました。
時間をとりにくかったのですが、希望条件の合う保育園に見学のアポを取ったり、面接の日程を決めたりという事までエージェントが行ってくれました。

保育士として働きながら転職活動をしていると、なかなか時間がとれないもの。
エージェントが早番後の面接などを提案してくれると、時間を無駄なく使えます。

保育士の転職サイト以外にも、自治体や保育士転職サイトを経営している企業が主催で合同説明会を開催しているところも。

合同説明会は土曜日に開催している事が多いので、比較的行きやすいですよ。

こんな求人の探し方はNG

こんな求人の探し方はNG
首都圏では保育士不足が騒がれていて、保育士の転職は比較的引く手あまたです。

しかし「転職活動に時間を割きたくない」「面倒くさい」と適当な求人に応募してしまうと、結局また転職するはめに。

早く転職先を決めたい場合、焦ってしまいがち。
良い保育士の求人を探すためにも、こんな探し方はNGなものを3つ紹介します。

自宅から近いだけという理由

自宅から近いと、早番でも遅くまで寝ていられるし、遅番でも早く家に帰れる…
メリットがたくさんあるように見えます。

ですが、自宅から近い保育園には落とし穴が。

保育園に通っている子どもは生活圏が保育園の周り。
自宅から近いという事は、下手をすると隣の家に職場の子どもが住んでいる可能性があるわけです。

せっかくの休日、羽を伸ばしたくても保護者や子どもの視線が気になってしまう…となってしまっては意味がないですよね。

自宅近くの保育園は避けて、せめて1駅隣や自転車ではないと行き辛いような距離の保育園を探すようにしましょう。

給料だけを見て決める

給料が段違いに良い求人には思わずとびつきたくなりますが、裏がある可能性があります。

給料が高くないと求人が来ないような保育園は、労働環境が悪く、結果辞めることになることも。

給料が良くても賞与が全くなければ、年収に換算すると月給が少ない保育園より収入は下がります。

「給料が多い」というだけで決めず、給料の内訳や賞与の額、離職率まで細かくチェックしましょう。

保育園を見学せずに決める

引っ越しなどで遠いところでの転職活動や、時間がなくて早く決めたい場合、保育園を見学しないで決めたくなるもの。

ですが、保育園で働く以上、気になる求人は見学してください。

人間関係や労働環境、園舎が清潔に保たれているかは求人票だけではわかりません。
園長や主任といった役職を持つ人と良好な関係を築けるかも、見学して初めてわかります。

忙しくて時間がなくても、何園かに絞る。午前・午後と分ける。など工夫は出来ます。

できるだけ見学をしてから職場を決めましょう。

まとめ

首都圏には保育士の求人は多数あり、どの保育園を選べばいいか悩みます。
保育士の転職活動は時間も労力もかかるため、できれば1回で済ませたいもの。

転職活動を繰り返さないためにも、「自分はここでなら長く務めることができる!」保育園を探しましょう。

良い求人を見つけるには、まず自分が動くところから。
転職活動は大変ですが、自分が働いていて楽しいと感じられるような環境を見つけられると良いですね。

転職を考えている保育士さんたちの役に立てれば嬉しいです。

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